【2025年総まとめ】建売住宅飯田グループのパワービルダー6社比較|後悔しないための賢い選び方(愛知・清須市エリア版)
2025.12.13 売買コラム 買いたい

こんにちは!清須市の不動産会社アシストです。2025年もいよいよ師走。 今年こそはとマイホーム探しに奔走した一年だった、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年清須市の建売市場の動向を総括し、このタイミングで頭の中で整理すべきポイントを凝縮しました。
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目次
そもそも「パワービルダー」とは?メリット・デメリットを3分で解説
パワービルダーとは、広範囲のエリアで、品質を規格化し、手頃な価格の建売住宅を年間数千〜数万棟という規模で大量に供給する、大規模な住宅会社のことを指します。
特に有名なのが、テレビCMなどでもおなじみの「飯田グループホールディングス」です。この記事で後ほど比較する「一建設」「飯田産業」「アーネストワン」「東栄住宅」「アイディホーム」「タクトホーム」の6社は、すべてこの飯田グループに属しています。 グループ全体で、日本の新築戸建住宅の約3割ものシェアを占めている、まさに「パワー」のある存在なのです。
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土地や建材の大量仕入れ:一度に大量の土地や建材、住宅設備(キッチンやお風呂など)を仕入れることで、一つあたりの単価を大幅に下げています。
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設計・施工の規格化:多くの物件で同じような設計や仕様を採用することで、設計コストを削減し、職人さんの作業効率を上げています。
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工期の短縮:上記の規格化により、無駄のないスムーズな工事が可能となり、着工から完成までの期間が短縮され、人件費を抑えています。
「安い=質が悪い」と心配になるかもしれませんが、実際には「徹底した効率化によるコストダウン」が安さの秘密なのです。また、完成までのスピードが速いため、購入を決めてから実際に入居するまでの期間が短いのも、早く新生活を始めたい方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
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デザインの画一性:コストダウンのために設計を規格化しているため、どうしても似たような外観や間取りの家が多くなります。「他にはない、自分だけの個性的な家に住みたい!」という方には、物足りなく感じられるかもしれません。
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オプションの制限:注文住宅のように「壁紙はこの色にしたい」「キッチンはあのメーカーの最新モデルを入れたい」といった自由なカスタマイズは基本的にできません。建築前に契約する場合でも、選べるオプションは限られていることがほとんどです。
「自由度の低さ」は、先ほど解説した「価格の安さ」とトレードオフの関係にあります。どこに重きを置くかが、パワービルダーの建売住宅を選ぶ上での重要なポイントになります。
2025年以降の建売住宅選びで知っておきたい2つのこと
まず最も重要な変更点が、2025年4月から、すべての新築住宅に「省エネ基準」への適合が義務化されたことです。
簡単に言うと、「夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるように、断熱性能やエネルギー効率の高い設備を備えましょう」という国が定めたルールのことです。
これまでは努力義務でしたが、2025年からはこの基準をクリアしないと家を建てられなくなります。つまり、2025年以降に建築確認申請を出す建売住宅は、原則として「省エネ基準適合住宅」になるということです。
2026年も建売住宅の物件価格が劇的に下がる可能性は低いでしょう。それどころか、金利の上昇により総支払額はむしろ増加する懸念があります。
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継続するコスト高 2025年に引き続き、木材などの資材価格や、職人さんの人件費は高止まりが予測されます。
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性能向上のコスト 今年から本格化した「省エネ基準適合住宅」が標準となり、高性能な断熱材や窓サッシのコストが価格に反映されるのが当たり前になりました。
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住宅ローン金利の上昇懸念 日銀の金融政策転換により、これまで続いてきた超低金利時代は終わりを迎えつつあります。すでに長期金利は上昇傾向にあり、住宅ローンの固定金利も追随しています。
【保存版】飯田グループ6社を一覧で簡単比較!
| 項目 | 一建設 | 飯田産業 | アーネストワン | 東栄住宅 | アイディホーム | タクトホーム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 価格帯目安 | ★★★☆☆ (標準的) |
★★★☆☆ (標準的) |
★★☆☆☆ (比較的安価) |
★★★★☆ (やや高め) |
★★☆☆☆ (比較的安価) |
★★★☆☆ (標準的) |
| 耐震等級 | 3 (最高等級) | 3 (最高等級) | 3 (最高等級) | 3 (最高等級) | 3 (最高等級) | 3 (最高等級) |
| 断熱性能等級 | 5 (ZEH水準) |
5 (ZEH水準) |
5 (ZEH水準) |
5-6 (ZEH水準) |
5-6 (ZEH水準) |
5 (ZEH水準) |
| デザイン性 | ★★★☆☆ (バランス型) |
★★☆☆☆ (シンプル) |
★★☆☆☆ (シンプル) |
★★★★☆ (洗練・多彩) |
★★★☆☆ (間取りで差別化) |
★★★☆☆ (バランス型) |
| 長期優良住宅 | 〇 | – | – | 〇 | 〇 | 〇 |
| アフター サービス |
最長35年間(有償メンテを条件) | 最長30年間(有償メンテ条件) | 最長30年間(有償メンテ条件) | 最長30年間(有償メンテ条件)。最大60年間の保証も用意 | 最長30年間(有償メンテ条件) | 最長35年間(有償メンテを条件) |
※価格帯や性能等級は、物件の立地や建築時期によって変動します。あくまで一般的な傾向としてご参考ください。
表を見ていただいたらわかる通り、今の時代、住宅性能に大きな差はなくなってきています。どの会社も、国が定める高い基準をクリアした、安心できる家を建てていますね。
また、清須市・あま市・稲沢エリアで特に供給棟数が多いのは、やはり「一建設」「飯田産業」「アーネストワン」の3社です。この3社の物件は、どのエリアでも常に見かけると言っても過言ではありません。 次いで、「タクトホーム」や「アイディホーム」の物件も見られます。「東栄住宅」は、どちらかというと名古屋市内の物件が多く、このエリアでは少し希少な印象です。
【各社深掘り】飯田グループ建売住宅の特徴
「リーブルガーデン」というブランド名で展開している一建設。パワービルダーの中でも特に供給棟数が多く、清須市周辺でも非常によく見かける会社です。「安全・品質・工程・原価管理」の徹底により、高品質な住宅をお求めやすい価格で提供しています。住宅性能評価で5分野7項目最高等級を取得しています。
株式会社飯田産業の「ハートフルタウン」は、42年にわたり地震に強い建物を提供しています。オリジナル工法「I.D.S工法」を採用し、品質の均一化と高い強度を実現しています。住宅性能評価では4分野6項目で最高等級を取得しています。
株式会社アーネストワンの「クレイドルガーデン」は、耐震性能に加え、共同開発した制震装置「SAFE365」を搭載することで、揺れを抑える制震性能を兼ね備えたブランド「QUIE」を提供しています。住宅性能表示基準では、5分野7項目で最高等級を取得しています。
東栄住宅の「ブルーミングガーデン」は、まるで注文住宅のような吹抜けやロフト、折上げ天井など多彩なデザインが特徴的です。さらに、2023年5月以降の施工物件には、揺れを吸収する制震装置「TOEI Safety Damper」を標準装備し、耐震だけでなく制震技術も導入しています。住宅性能評価では5分野7項目で最高等級を取得しており、長期優良住宅認定取得数では全国3位の実績を誇ります。
アイディホームの住宅ブランド「リナージュ」は、主婦目線の収納計画や、スムーズな生活動線を意識した「間取りの工夫」が光ります。また、平屋を商品ラインナップとして提供するなど、多様なニーズに応える設計思想があり、住み心地を豊かにする工夫が随所に散りばめられています。住宅性能評価では4分野6項目で最高等級を取得しています。
タクトホームの「グラファーレ」は、低価格ながら品質にこだわり、耐震性に優れた住宅を目指しています。基礎には「鉄筋入りコンクリートベタ基礎」を標準採用し、建物の荷重を分散させ、不同沈下や耐震性を向上させています。構造面では、日本で初めて国土交通大臣認定を取得した「オリジナル耐力パネル」を採用しています。住宅性能評価では5分野7項目で最高等級を取得しています。
【清須市・あま市・稲沢エリア】パワービルダー建売住宅の価格相場と物件傾向
名古屋駅へのアクセスの良さと、落ち着いた住環境が魅力のこのエリア。建売住宅の価格は、駅からの距離や土地の広さによって大きく変動しますが、一般的な4LDKの新築建売住宅(土地+建物)の価格相場観は以下の通りです。
建売住宅のよくある質問(Q&A)
ここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、マイホーム購入にはまだまだ疑問や不安がつきものですよね。 この章では、お客様から特によくいただく3つの質問について、お答えします!
値引き交渉はできますか?ベストなタイミングは?
はい、値引き交渉ができる可能性は十分にあります。ただし、タイミングと伝え方が非常に重要です。
パワービルダーの建売住宅は、もともと利益を削って価格設定されているため、注文住宅のような大幅な値引きは期待できません。しかし、状況によっては価格交渉に応じてもらえるケースがあります。
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完成してから3ヶ月以上経過している物件:売主であるビルダー側も、早く販売してしまいたいという心理が働きます。特に、同じ分譲地に最後の1棟だけ残っているような場合は、交渉のチャンスです。
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決算期前(特に8月や2月):多くの会社の決算期である9月や3月に向けて、売上目標を達成するために少しでも契約が欲しい時期です。このタイミングを狙うのは有効な戦略です。
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「価格変更」があった直後:物件サイトなどで「新価格」「価格改定」と表示された物件は、売主が「この価格なら売りたい」と判断したラインです。ここからの大幅な値引きは難しいですが、「端数(十万円単位)を調整してもらえませんか?」といった交渉は通りやすくなります。
やみくもに「安くして」と言うのではなく、「この価格になれば、すぐに購入の意思決定をします」という強い購入意欲を示すことが大切です。不動産会社の担当者に相談し、味方につけて交渉を進めるのが成功への近道です。
「欠陥住宅」が心配です。見抜く方法はありますか?
100%見抜くのはプロでも困難ですが、リスクを大幅に減らす方法はあります。
「安かろう悪かろう」で欠陥住宅だったら…という不安は、誰もが抱くものです。しかし、現代の建売住宅は、法律(住宅瑕疵担保履行法)によって、引き渡しから10年間、構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分に欠陥が見つかった場合、売主が無償で補修する義務を負っています。
その上で、購入者としてできるリスク回避策は以下の3つです。
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「住宅性能評価書」を取得している物件を選ぶ:国に登録された第三者機関が設計段階と建設段階で厳しくチェックを行っているため、施工ミスや手抜き工事のリスクが低くなります。
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現場の整理整頓具合を見る:建築中の現場を見る機会があれば、チェックしてみましょう。現場がキレイに整理整頓され、資材がきちんと管理されている現場は、施工も丁寧である可能性が高いです。
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ホームインスペクション(住宅診断)を利用する:どうしても不安な場合は、費用(5万~10万円程度)はかかりますが、契約前に専門の建築士に住宅診断を依頼するのも一つの手です。第三者のプロの目でチェックしてもらうことで、安心して契約に進むことができます。
アフターサービスって、実際どこまで対応してくれるの?
会社や保証内容によって異なりますが、主に「定期点検」と「不具合への対応」が中心です。
パワービルダー各社は、引き渡し後のアフターサービスを設けています。
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定期点検:引き渡し後、3ヶ月、1年、2年、5年、10年といったタイミングで、担当者が訪問し、建具の建付け調整や不具合がないかのチェックを行います。(※東栄住宅のように最長60年の長期点検を実施している会社もあります)
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不具合への対応:「ドアの閉まりが悪い」「クロスのつなぎ目が少し開いてきた」といった軽微な不具合は、保証期間内であれば無償で対応してくれることがほとんどです。ただし、「経年劣化」や「住み方の問題(結露によるカビなど)」と判断された場合は有償修理となります。
重要なのは、「何が保証の対象で、何が対象外なのか」を契約前にきちんと理解しておくことです。アフターサービスの保証書や規定をよく読み、不明な点は担当者に確認しておきましょう。また、不具合があった際に連絡する「お客様センター」の連絡先を控えておくと、いざという時に慌てずに済みます。
まとめ:最高のコストパフォーマンスは「自身の満足度」で決まる
いかがでしょうか。飯田グループ主要6社は、耐震等級3や断熱等級5以上を標準とし、長期優良住宅にも対応するなど、住宅性能の基本スペックは高いレベルで共通しています。その上で各社はそれぞれプラスαの付加価値で個性を打ち出しており、どの会社も安心して選べる土台は整っていると言えます。
最終的には、こうした各社の強みやデザイン、設備仕様が、ご自身のライフスタイルや好みに合うかどうかで決めるのが良いでしょう。その上で、必要なオプション費用をすべて含めた総額が、予算内にきちんと収まるのであれば、どこのパワービルダーを選んでも、きっと後悔のない、満足できるマイホームになります。私たちは、お客様の後悔しない家探しを実現するため、中立的な立場で全力でサポートします。
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